時間差になりますが、以前撮影させていただいた、7歳の女の子の七五三です。
大切にご紹介したいなと思い、いろいろ考えているうちに、少し時間が経ってしましました。


この日は、神社での待ち合わせから撮影が始まりました。
お支度はご家族で整えて来てくださっていて、緑のお着物に赤や黄色の差し色がよく映える、あたたかく華やかな装いでした。

お花の鞠のような小物も持ってきてくれました

七五三というと、着付けもヘアメイクも撮影も、きれいに整えて迎える日という印象があるかもしれません。
もちろん、その通りで、妥協するべきではないのですが、と同時に、この日の撮影であらためて感じたのは、七五三は本来、家族の行事なのだということでした。

少し帯を直したり、足元を整えたり、袖を持ってあげたり。
お子さまの名前を呼んで、手をつないで、疲れたら少し休んで。
そういう一つひとつの関わりが、その日の記憶になっていきます。
完璧に整っていることだけが、七五三の美しさではありません。
その子のために家族が動き、見守り、声をかける。
その時間ごと残せることが、出張撮影の良さでもあると思っています。
人見知りだったり、少し緊張しやすかったり、知らない人が多い場所が苦手だったり。
お子さまによって、七五三の日の過ごし方は本当にさまざまです。
だからこそ、撮影では無理に急がず、その子のペースを大切にしたいと思っています。


緑のお着物をまとって、少し照れたり、笑ったり、赤い傘を持ってぱっと表情が明るくなったり。
きちんと立っている姿も素敵でしたが、ご家族と話しているときや、ふと安心したように笑う表情に、その子らしさがよく出ていました。


この日は、以前からご縁のあるご家族の、いとこさんの七五三でもありました。
おじいちゃま、おばあちゃまとは、いとこさんたちの七五三でもお会いしたことがあり、撮影はとても和やかな雰囲気で進みました。

七五三は、お子さま一人の記念であると同時に、家族の時間が重なる日でもあります。
兄弟姉妹、いとこ、祖父母。
同じ季節に何度も集まりながら、それぞれの子どもの成長を見守っていく。


神社の境内で、ご家族が一緒に歩く後ろ姿を見ていると、七五三という行事が長く続いてきた理由が少し分かる気がします。
クラクラ写真室では七五三の準備について、わからないことがあれば事前にご相談いただけます。
着物のこと、当日の流れ、お子さまの人見知りや不安がある場合の進め方など、ご家族によって合う形が様々です。大事なのはご家族それぞれの歴史というかバックグラウンドやプロフィール、つまり『必然性』で、それを一緒に考えています。
プロにすべて任せる七五三も、ご家族で支度をする七五三も、どちらも素敵です。
大切なのは、そのご家族にとって自然な形(必然性)で、お祝いの日を迎えられること。


その子らしく、ご家族らしく。

緑のお着物と赤い傘がよく似合う、あたたかな七五三の一日でした。
ありがとうございました!

