人見知りのお子さまの七五三撮影について

七五三の撮影についてご相談をいただく中で、ときどき
「うちの子は人見知りなのですが、大丈夫でしょうか」
「知らない人の前だと固まってしまいます」
「泣いてしまったらどうしよう」
というお話を伺うことがあります。

七五三は、お子さまにとって特別な一日です。
けれどその特別さは、うれしさだけでなく、緊張や不安にもつながることがあります。

慣れない着物。
知らない場所。
いつもと違う髪型。
初めて会う大人。
カメラを向けられること。

大人にとっては「記念の日」でも、お子さまにとっては、少しびっくりすることがたくさん重なる日でもあります。

だからクラクラ写真室では、お申し込みいただいたらまずはお話しをおうがいし、当日はその子の様子を見ながら、無理に急がず撮影を進めることを大切にしています。

いきなり近づいたり、すぐにポーズをお願いしたり、無理に笑わせようとしたりはしません。

ご両親と手をつないで歩くところ。
少し離れた場所から見守るように撮ること。
お子さまが興味を持ったものを一緒に見ること。
歩いたり、休んだり、遊んだりしながら、少しずつその日の空気に慣れてもらうこと。

そういう時間の中で、その子らしい表情がふと出てくることがあります。

人見知りのお子さまの場合、最初からカメラに向かってにっこり笑う写真を目指さなくてもいいと思っています。

お母さまの手をぎゅっと握っていること。
お父さまのそばに立っていること。
少し離れたところから、こちらを見ていること。
安心できる人の近くで、静かに過ごしていること。

歳の離れたお姉ちゃん(高校生)から色付きリップを塗ってもらうのが可愛すぎる・・・!
冒険にいく5歳さん。こういうときは距離をとって5歳さんの世界を壊さず撮影したりもします。

どれも、その子にとって大切な七五三の姿です。

もちろん、最後まで緊張がほぐれないこともあります。
でも、それは失敗ではありません。

その日のその子のペースで、家族と一緒に過ごせたこと。
無理をしすぎず、お祝いの日を終えられたこと。
その中に残る表情や手のしぐさ、後ろ姿にも、ちゃんとその子らしさがあります。

撮影前のオンラインミーティングでは、不安なことはありますか?ということやお子さまのご様子についてもお伺いしています。

人見知りがあるか。
初めての場所が苦手か。
大きな声やにぎやかな場所が苦手か。
好きなもの、安心しやすいものがあるか。
ご両親と一緒なら大丈夫そうか。
少し距離をとった方が落ち着きやすいか。

そうしたことを事前にお聞きしながら、できるだけその子に合った形を一緒に考えていきます。

必要であれば、少人数で伺ったり、最初は遠くから望遠レンズで撮影したりすることもあります。
ご家族だけの時間を大切にしながら、その空気を壊さないように撮ることもできます。

七五三は、きちんと立って、こちらを向いて、笑顔で撮るだけの日ではありません。

着物を着て、手をつないで、少し緊張しながら歩いて、家族に見守られて過ごす日。
その子がその子のまま、お祝いされる日だと思っています。

「人見知りでも撮影できますか・・・」と不安に思われるご家族にこそ、まずは一度ご相談いただけたらうれしいです。

無理に型にはめるのではなく、
その子のペースで。
ご家族と一緒に。
その日らしい七五三を残していけたらと思っています。